サプライズは、パーティーの後で ~恋に落ちた御曹司~

披露宴が終わって、会場がざわめきだした。

青木君と離れたすきに、誰かに呼ばれた。


「花澄?こっち来い」

いきなり腕を引っ張られた。手を引っ張って行ったのは、真裕さんだった。
彼は、隅の見えない場所まで私を連れていった。


「いきなり、どうしたの?」

「移動するから、支度して」
真裕が私の腕を引っ張る。


「移動って、今みんなと一緒にタクシー乗ろうかって待ってるのに」


「断って。俺と一緒に行こう」
どうしたのか、珍しく慌ててる。


「どうしたの?」


「君たちが、二人でどこかに行くつもりじゃないかって」


「大丈夫よ。どこにもいかない。ここまでやって来たもん。会場着いたらすぐにやる事あるし」

「帰るんじゃないだろうな?」


「青木君にはちゃんと断った。だから信頼して。向こうで待ってる」
彼の背中を押した。

「花澄、俺、菜々とのこと、決着付けたよ」


「うん、そう。よかったね」どうしたのかは聞かないけれど。


「君にいて欲しいんだ。絶対に会場にいろよ。来てよ。絶対にね」


「ん?」ギューッと手を握る彼。