そして、いよいよ披露宴会場へ。
テーブル装花は、白バラを中心に、メインにホワイト×ピンクに贅沢にまとめられ、とっても華やかだった。
「すごいなあ。私もこんなのがいい」
「じゃあ、今から必死で貯金するのね」
会社の同僚とまとまって席に着くと、同じテーブルに着いた女の子が、そう言ってため息をついた。
「大丈夫?」
さっきから頭痛のタネが横から話しかけてくる。
「心配いらないって、何ともないでしょ?ほら」
青木君が、テーブルの下で手を握って離さない。
元カレの結婚式にまで出るなんて信じられない。
そのうえ、好きな人が人生最大のピンチに向かいってるっていうのも、信じられない。
倒れたらどうするのと青木君が心配してる。
それで、招待客でもないのに来てしまった。
そうだ。
真裕さんのことは、放っておいて違うこと考えよう。
もう、私には手の届かないところにいる。
ケーキはベリー類がふんだんに使われていて、とっても色鮮やか。
二人で、ケーキカットするところなんか見たくないって思ってた。けど、私はなぜか真裕さんのことが気になって、彼の席の方を見た。
彼は、私をにらみつける様にして見ていた。
なんで私が、睨まれるのよ。
こっち見てる場合じゃないでしょと、ひな壇を向けとジェスチャーする。
青木君は、彼のことをきれいに無視しているけど、いつの間にか席を交換して、真裕さんの視線を大きな体でブロックしている。
誰よ、リストに入ってなかった青木君を参加させたのって、久美子に聞いたら、竜也が決まり悪そうに申し出た。
『俺かも』って答えた。
『だって、是非参加させてくださいって言われたら、断れないだろう?』
本当に、竜也ったら最後まで信じられない。
指、まだ絡められたままだし。
美味しいお料理とお酒を楽しんでいたら、あっという間に披露宴終盤。


