サプライズは、パーティーの後で ~恋に落ちた御曹司~



「楽しそうね」久美子が言う。


「ええ、彼、最高の気分にさせてくれますから。でも、そうしているうちに気が付くんです」


「何に?」久美子が先に聞いた。


「井上さんって、決して自分のこと話さないし、自分の思ってることもいわないんです。
それで、なんとなく自分が彼にとってそれだけの間柄なんだって思わせられるんです。
不思議ですね。でも、帰る頃には、みんなすっきりして、今度もいい恋しようって気になるんです」


「ふ~ん。そうだったんだ。それで?あんたの時は、どうなの?あの御曹司は?」
久美子が意地悪く聞く。


「丸山さん?井上さんと何かあるんですか?」


「何でもないよ。私にもそうやって食事を付き合ってくれただけ」

「そうだったんだ。私もう、ずっと前に結婚しちゃったけど、独身最後のいい思い出だったな。
丸山さんも、彼氏ができる前に貴重な体験したね。きっといい思い出になるよ」

「そうね。ありがとう」