お店を出てから、井上さんの部屋に連れてこられるまでの出来事については、あまり考えたくない。
青木君は、井上さんに引きはがされるまで、私から離れずに、見物客の前で濃厚なキスを私にした。
わざと、井上さんを怒らすような挑発的な青木君。
挑発に乗らずに、冷静に言い返してる井上さん。
結局、三人とも店の外に出され、井上さんは青木君を無視して、私に歩けと命令した。
私は、一言も口をきいてくれない井上さんに、彼の部屋まで連れてこられたところだ。
殴り合いのケンカまではいかなかったけど、お互いにらみ合って、譲らない二人の男うち、私は青木君に、ごめんなさいと言って謝った。
何度も謝って、彼はそれを受け入れて帰って行った。
部屋に入って、井上さんがどう出るか心配だったけど、いつも通り普通に話た。
「どうして俺が、あの場にいたと思う?」
「ごめん、分からない」
彼が話し出した。


