「女王様!」


「大丈夫ですか?」






ゆっくりと体を起こして、女王はスズの方を向いた。





「眠っている間、夢を見たわ。スズがいなくなる、夢。すごくつらかった。

私はあなたの事を本当に愛しているの。それだけはわかってほしいわ。」






そういうと、スズは笑って、


「うん...」



そう言ったとき、涙が頬をつたった。

今度は、嬉し涙かな。