「全然進展しないから俺が女王様に頼まれて、ありさに好きになってもらおう

と色々やってみたんたけど、やっぱり無理だった。」






「そうだったんだ...」




「その頃には、女王の体はもう危なくて。そんなとき、さっきの、いきなり能

力がなかった男の子の話を聞いて、ありさに復讐をするのをやめて、女王とし

ての最後の仕事を、はじめたんだ。」





「私に、オールクイーンの能力を目覚めさせること。」



「そう。それが、ほんとのこと。」







全てを話終わったとき、女王の手がかすかに動いた。




「...ん...?」