「そう、だったんだ...。」




「そう、だから、女王は大切な人を失う気持ちをありさにもあじあわせようと

して、ありさにも恋人を作らせようとしたんだ。」




私に、恋人を作らせようとした?




いつ、そんなこと。そう思ったとき、菫が口を開いた。



「私が原田君のことめちゃくちゃ進めてたのはありさと原田君をくっつけるた

め。


二人がくっついたら、私が原田君を誘惑して、親友と恋人、どっちにも裏

切られる何てことしようと思ってたのに、全然ありさ好きにならないし。


あ、そうそう私が葵くんと付き合ったのは、ありさに恋人というのか


どんなものなのか見せようとしたからなの。」




菫は下ろしていた足をあげて、椅子の上で体操座りをしながら言った。


そうだったんだ...。