「スズ様には、申し訳ないのですが、女王は自分が死んだあとの、城を仕切る
者をどうしようかずっと考えていたのです。スズ様には、継がせる気がなかっ
たのでしょう。能力がとても少ないから。」
菫がそういうと、スズはゆっくりと顔を下げた。
膝にぽつり、と雫が落ちる。
悔しい...よね。
でも、女王がそう考えるのは、オールクイーンの女王として正しいことなんだ
ろう。いくら血の繋がった、オールクイーンの子でも能力がないものには
任せられない。
それは、仕方がないことなんだろう。
能力は、生まれたときから決まっているんだから。
「そして、そう悩んでいた女王はある日、ある話を耳にするのです。」


