「何をしているの。」 様子のおかしい私を、変な目で見ながら女王が言った。 けれど私はそれどころじゃない。 どうしよう、どうしようっ!! 相変わらず頭痛はひどいけど、よろりと立ち上がった。 目の前が...霞む。 もう一回...魔法を試してみよう。 あの頃の...気持ちを思い出して。 お母さんに認めてもらいたかった、城で暮らしていた日々。 あの頃は何故か難しい魔法がすいすいできたんだ。 お母さんに、認めてもらいたくて。 褒めてほしくて、ただ、頑張っていた。