まほうのそら。(完)



そんな疑問はあるけれど女王は続けて厳しい言葉を吐き続けた。

そして最後に、




「あんたは私のお母さんなんかじゃないわ。」





そう言って氷のような視線で私をにらんだ。思わずその迫力に

体が固まった。




「そういうことで、とりあえず私はあなたを殺すわ。突然で申し訳ないけど

しかたないの。」






もしかして...。エルや癒樹が私のことを殺せって言っていたのは

この女王だったの?



でも、どうしてこんなことをするのかが分からない。

実の母親に、命を狙われていたなんて考えてもいなかったけど、

今目の前にいる人は母親なんかじゃなくて、冷たい瞳をした女の人。


指すような視線で私を睨んで言った。