ー魔法界ー







カツカツカツカツ...




暗闇に足音が響く。


「お疲れさまです」


「お疲れさまです」



挨拶を無視して彼女は奥に座っている髪長い女のところまで歩いていく。




「あいつの調子はどうだ。」




「いつも通りです」




静かに報告をする、横に三つ編みをした美少女ーー...




「ごくろうだ。引き続き監視を続けておくれ」



「...はい。」






そう会話をして髪の長い女は去っていった。





「もうそろそろかな...」





そんな呟きは誰の耳にも聞こえていないだろう。