―――――――― ―…東條家宅 「幸人っ!!あなた、何処行ってたのっ!?心配したのよ!!」 幸人の家に着くなり、なんなりお義母様は、幸人の処へ走ってきた。 この人、ホント親バカだなぁ。 あたしは、幸人の後ろに隠れて、親子のやり取りを見ていた。 「――…本当に、無事で良かったわ。何していたの幸人?」 お義母様は、幸人の頬を綺麗な手で触りながら言った。 「莉緒を迎えに行ってたんだ」 幸人は体をずらし、お義母様の前にあたしを移動させた。 「莉緒ちゃん…」 お義母様は、小さく呟いた。