「美姫姉、幸人の顔好きだもんね。」 あたしは笑いながら言う。 美姫姉は、あたしの服じゃなく自分の服を見ながら笑った。 ☆.。.:.。... 美姫姉は昨日、あたしに言った。 「恋愛結婚じゃないなんてあたしは納得出来ないけど、誰が見ても…この二人は結婚して良かったな。って思ってもらえるような家庭、作りなよ」 優しくて、気の強い美姫姉の…精一杯の言葉だった。 「………うん。分かってる。」 あたしは、満面の笑みで答えた。 幸人となら、やっていける気がするんだ。