~赤い月が陰る頃~吸血鬼×妖狐執事
ファンタジー
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x kuroe x/著
- 作品番号
- 1315770
- 最終更新
- 2016/06/14
- 総文字数
- 11,576
- ページ数
- 16ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 3,466
- いいね数
- 0
「……うっ……ぁ……」
おとずれる鋭い疼き。体が塗り替えられていくような痺れが全身に行き渡る……
その瞳は赤く見開かれ
右頬には呪印が浮かび上がってくる。
「はぁっ…はぁ……うっぁぁっ……」
───駄目だ、これ以上は……
赤子が乳を求めるかのように、たった一つの ものを欲して、ただそれだけを求め……意識は地面を這う。
「お嬢様。どうぞ私を……食べて…下さい……」
それは、甘い誘い。
───嫌……駄目だ……やめろっ……
それでも私の体は、甘い吐息を零しながら、
目の前に差し出されたモノに惹かれていく──
〇九条 凜(くじょう りん) ♀
16歳、女子高校生。九条家の吸血鬼。
基本的に、無口で無表情の優等生。
隠している過去がある。
〇白崎 零(しらさき れい) ♂
18歳、九条家の執事であり、妖狐。
基本的に、執事としての職務外では消極的。
命令にはとても忠実。
同じく隠している過去がある。
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