教室と、初恋。



少し考え込んでから、わたしは健人に笑いかけた。



「……健人。久しぶりに2人でお祭り回らない?」



りこは器用な人だから、きっと宮田くんとゆきを2人きりにさせるなんて簡単だろう。


わたしが邪魔しに戻っちゃいけない。



「……いいけど……須賀たち大丈夫なの?」


「う、うん!」



多少ぎこちなかったかもしれないけれど、笑ってみせると、健人も「そっか」と言って笑い返してくれる。


本当に久しぶりだな……健人と2人でなんて。



「あ……金魚すくい」



いつの間にか周りはお祭りの通りで、それこそ健人と昔遊んだまんまの風景に満ちている。