教室と、初恋。




「……あれ……?」



気が付いたら前に見えなくなっていたゆきたち。


少し背伸びして前を見てみても、人ごみに埋もれて見つけられない。



「もしかして、はぐれた?」


「……そうかも」



健人にそう聞かれた。


わたしより背の高い健人からも見つけられないなら、本当に見失ってしまったみたい……。



「どうしよ、とりあえずゆきに電話……」



そう言ってスマホをとりだしかけたけれど、ゆきとりこからのメッセージを思い出した。


ゆきと宮田くんのために……わたしたち、戻らないほうがいいのかな。