「な……何言ってんの? 暑さで頭やられちゃった?」 わたしも思わず視線を下に逸らして、冗談っぽく言った。 「……ちげーよ。ほんと似合ってる。 本当は俺が一番に言いたかったって宮田にちょっといらついてるくらい、そう思ってるよ」 今ならまだ、冗談だよって流せたタイミングだったのに、健人はそのまま続けてきた。 くすぐったい空気が流れる。 「あ、りがと」 ぎこちないって自覚してた。 何も思わずに、普通にお礼言って終わらせておけばよかった。 なんか……ぎくしゃくする。