教室と、初恋。



「健人見つけた。今行くから待ってて」


そう言ってわたしは電話を切った。



「倉橋も、彩奈に電話しないでグループにメッセージ送ったほうが早いのにねー」


「確かに、電話する意味あった?」



笑いながら席を立つ用意をするゆきとりこ。


ほんとにねー、とわたしも笑う。



ゆきでもりこでもなくわたしに電話が来たから気を悪くした?


……まさかそんなわけないか。



会計を済ませると、急いで手鏡をとりだし最終チェックをする2人。


さすが女子力高いなぁ。


そんなこと想いながら、わたしも形だけ2人をまねした。