大丈夫かな、と様子を見ていると、
「……まじ邪魔なんだけど」
わたしの目の前にいた大学生らしき男の人が、舌うちまじりに言った。
それはすぐそこまで来ていた女性にも当然聞こえ、女性は切なげな顔をして頭を下げる。
……その様子を見て、つい頭に血が上った。
わたしは大学生さんを押しやって、車いすの女性の目の前まで来る。
何こいつ割り込みかよ、みたいな目をした彼に睨み返して、女性の後ろに回った。
「……少し失礼しますね、お姉さん」
「え……っ!?」
わたしはその女性の車いすを押して、人ごみから離れた。
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