教室と、初恋。



そう言って上目遣いで笑う先生。


その反則的なかわいさに、つい胸がきゅんとなる。



「だ、だけどわたしみたいな頭悪いのが覚えてないってだけで、そんな……。
 わたし以外の人はちゃんと覚えてたかもしれないし、」



視線を逸らして慌てて言う。


だけどわたしの心拍数を上げた原因はその表情だけじゃなく、手のひらの上に乗せられた先生の手のせいでもあるから、なかなか心臓が落ち着いてくれない。



「何言ってんの? 岡野が聞きに来たから俺はこう思ったんだけど」


「え……わたしだから!?」



不思議そうな声を出した先生。


わたしのほうが不思議なんですけど……。