マンションについて部屋に入る私達。


あーもう。けいまた靴脱ぎっぱなしだし…

「けい…」

そんなつぶやき届くはずもない。

私死んでるんだもんね。


靴を触れるわけでもなく、結局脱ぎっぱなしの靴。


もう直してくれる人いないんだからね…?

「ねーーゆい!!俺のさパジャマどこだっけー」
「あ、あれは今日洗濯した!1週間着てるでしょ」

ん?

「「あ、いないんだった…」」

悲しく声が重なる


お風呂から上がったけいは冷蔵庫からビールを取り

「ねぇゆいおつまみ作って」
「あ、そういえば焼き鳥あった気がする」

「「あ」」

「「いないんだった」」


「腹減ったなぁ」

なんてけいが鼻声でつぶやくから何も出来ない自分に腹が立った。