気がついた時はもう空の上


あ、私死んだんだ。


なんて冷静にことを分析した。


下を見てみたら私のお葬式が盛大に行われていた。

(あぁ、お母さんそんなに泣いたらメイク禿げてやばいことになるよ?)

(あぁ、お父さん泣きすぎだよあんなに厳しかったのに。)

(あ、だいきくんだ!唯一の男友達が来てくれるなんて嬉しい。泣いてくれてる…ありがとね。)


そして最後に見つけたのはけい。


見事に泣いてなくておばさんたちの話を聞いている。笑顔だった。


でもけいの笑顔を見てとても安心した。

けいの泣き顔なんて見たくないもんね。

うん。私のためにけいの涙は流さないで欲しいもん。

けいは依然として笑顔を絶やさず話している。
大股を広げながら。

でも、座る時大股を広げる癖があるけいのこと隣でとじて!って言うことも出来なくなっちゃったんだなー…

なーんてつぶやいてみた。