直人side 1年前、俺の兄貴である岬人は、俺の彼女である海実に治療を提案した。 俺は少しでも可能性があるなら、そう思って治療を受けてほしくて海実に治療を勧めた。 でも、 海実は1度も、 首を縦には振らなかった。 そのときの海実の目は、 全てを受け入れていて、 すごく落ち着いた目をしていた。