「血統つきでも馬鹿猫は、馬鹿猫だろ。
だから金持ちは、すぐに金で解決させようと
するから嫌だぜ……」

「何ですって!?」

喧嘩を始めてしまう2人。

こらこら、喧嘩をしないで……。

「はい。喧嘩ストップ。
今は、白雪を救出する事を考えてちょうだい」

慌てて2人を止めた。

2人は、ムスッとしながらも部屋にあがり
白雪をおろすために向かった。

早速、茉莉華ちゃんが白雪に

「さぁ、白雪。
高級キャットフードですわ。
美味しそうでしょ?
おりて食べにいらっしゃいませ」

中身を開けて見せた。

白雪は、一瞬ピクッと反応するが
そのまま動かずにじっとしていた。

「白雪。どうなさったの!?
高級のキャットフードですわよー」

二度も呼び掛けるがダメだったみたいだ。

「ほら無理だっただろ。もういいから
そのままキャットフードを見せていろ。
気を引いている間に俺がこれで捕獲するから」

拓馬君は、虫取り網を向ける。

棚の上に居る白雪に狙いを定めて
少しずつ網を近付けて行く。

これは、上手く行くかも……。