「いいのではないか?
俺が絞っておいたから別に構わん。
なら、明日にでも不動産に言っておく」

「本当ですか?
ありがとうございます」

嬉しくて溜まらない。

私達は、無事に決まり
新しいマイホームに住むことになった。
引っ越しの日。

引っ越しが終わると私達家族は、
向かい側に住んでいる拓馬君の家族に
挨拶に行った。

「今日から向かい側に住むことになった藤崎です。
よろしくお願いします。
これつまらないものですが……どうぞ」

「まぁ、こちらこそ。
わざわざありがとうございます。
これから、よろしくお願いしますね」

拓馬君のママが快く受け入れてくれた。

「おー睦月。来たな。」

ひょっこり顔を出す拓馬君。

「よろしくね。拓馬」

「おう。せっかく来たんだから外で遊ぼーぜ。」

そう言い睦月君を連れ出した。

「あ、危ないことしないでよ!?
ごめんなさい。
いつもいつも拓馬が迷惑をかけて」

「いえ。仲良く遊んでもらって助かってます」

先生がそう言った。

こうして私達の新居は、
賑やかに始まったのだった。