その頃。睦月君は、
大人しく飼い猫の白雪と一緒に
浜野さんの自宅に居た。
浜野さんの奥さん・えみるさんに
特性ホットケーキを作ってもらい食べていた。
「本当に大人しいわね。睦月君」
「だろ?コイツ……話すのが嫌いだからさ。
でも、大人っぽい発言もするから驚きだぜ。
なぁー睦月」
そう言いながら睦月君の頭を
クシャクシャと撫でた。
すると手を払いのけられた。
「あ、ひでぇ……」
「大輔がしつこくするからでしょ?」
えみるさんは、クスクスと笑っていた。
食べ後にお昼寝をする睦月君だったか
しばらくして目を覚ました。
キョロキョロと辺りを見渡していた。
「お、睦月。目を覚ましたか……って
何泣いているんだよ!?」
浜野さんは、驚いていた。
睦月君は、涙をポロポロ流していたからだ。
「……。」