「いいわよ。たまには、
お母さんとお出かけしようか」

ニコッと笑いながら
その意見を聞き入れた。

夕食にそのことを先生に話したら
驚いていた。

「睦月が……お前にか?」

「はい。一緒に出掛けたいって」

「ふーん。」

先生は、そう言いながら
睦月君を見る。

しかし睦月君は、ご飯に食べるのに
夢中で気に止めてもいなかった。

「いいですか?先生……」

「別にいいんじゃねぇーか?
楽しんで来い」

先生がそう言って許してくれた。

やった……これで
睦月君とお出掛けが出来るわ。

私は、楽しみにしながら
その日を楽しみにした。

そして……お出掛けの日。