氷の魔女の春さがし

 新人の春告げ鳥のハロルドは、スリサズ達と遊ぶこともあったが、だいたいいつも村のあちこちで笛を吹いて回っていた。

 山の女神に奉げるメロディー。

 村人は春告げ鳥が村を守るために誰も居ない場所でたった一人で笛を吹いていると思っていた。

 しかしスリサズがレンズ越しに見るとハロルドは一人ではなく、少年が笛を吹く時はいつも山の女神が寄り添っていた。