氷の魔女の春さがし

 父がスリサズを花畑村に連れてきたのは魔法の修業をさせるためだったけれど、スリサズは村の子供達と遊んでばかりいた。

 父はそれを温かく見守っていた。

 村の子供の中で最年長なのがジェフリーだった。

 特に仲良くなったのは、当時十歳のポーラという女の子で、スリサズに花の冠の作り方を教えてくれた。

 ポーラはスリサズがそういったことを全く知らないのを驚いていた。

 スリサズはお礼に父のレンズをこっそり持ち出してポーラに覗かせてあげた。

 初めて見る女神の姿にポーラは「わたしもあんな美人になりたい」とウットリとつぶやいていた。