氷の魔女の春さがし

 鳥が鳴いているのかと思い、スリサズはその音色のもとへ駆けていったが、そこに居たのは鳥ではなく、二人の人間の男性だった。

 一人は老人。

 一人は少年。

「春告げ鳥というのは旅の楽師の称号のようなものなんだよ」

 父に言われても当時のスリサズには何が何だかわからなかった。