部屋に戻る途中の廊下でさっきの話を思い出していた。


(本当は信じたくないけど、双子の目が真剣そのものだったし…)


普通に考えたらありえない。


空想の生き物が実物していたなんてニュースものだ。


まさか叔父の知り合いもヴァンパイアだったのかも…


そんなことを思っていたらいつの間にか部屋のドアの前まできていた。


(今日はもうお風呂に入って寝よう。色々と疲れた)


部屋に入ると机の上に紙が置いてあるのを発見した。


手に取ってみると翔人さんからだった。


『若菜様へ。この屋敷の見取り図を書きました。自室にお風呂があるかと思いますが入浴の際、そこを使ってもよろしいですし、屋敷内に大浴場があるのでどちらを使っても構いません。大浴場の方は夜の7時〜朝の8時まで使用することができます。どの部屋も出入り自由なので好きな時にご使用ください』


丁寧なメッセージとともに地図もあった。


(大浴場もいいけどちょっと遠いしまた今度でいいか)


翔人さんに感謝しつつ1日を終えた。