「先輩、落ち着いて。大丈夫ですよ、風です」 「風…?」 ぎゅっと瞑っていた目をほんの少し開く。 掴んでいた腕と指の力を少し緩める。 掴んでいた腕と指? 掴んでたって何を? 「うわぁぁああぁぁ!!!ごめんっ!!!!」 何してんの私!! 思いっきり高遠くんに抱きついてた!! バッと離れる。 とその瞬間、右腕を掴まれ引っ張られて、また高遠くんの胸に引き戻された。