悠也とはあの日から毎晩電話をするようになった。 10分、20分の短い電話。それでも私はそれが1日の中で一番の楽しみだった。 今日も短い電話の最中。 突然悠也が 『今週の土曜日会える?』 と真面目な声で言ってきた 「え?今週!?」 『俺が奈々のとこまでいく。』 「え、でも。」 『会いたいんだよ。俺が奈々に』 なにそれ。そんなのずるいよ。 だってもう私は。悠也のことが…