「着いたぞ、陽愛。」

そう言って声をかけてもなんの反応もない代わりに

陽「スー…。スー…。」

寝息が聞こえた。

危機感ってものがないのかな、陽愛は。

普通ならバイクに乗ってれば怖くて寝るなんて行為出来ないはずだ。

普通なら、な。

フッと笑いながら、陽愛の部屋の前についた。

あらかじめ用意しておいた(陽愛のカバンからだした)鍵で陽愛の部屋に入った。

部屋は一人暮らしであまり物がなくホワイトを基調とした部屋になっていた。

寝室を見つけベッドに陽愛をのせて布団をかけてやった。

寝ている横顔はとても綺麗で、化粧してないらしく、透明感のある白い肌に長く伸びたまつ毛、プックリとした血色のある唇、ゆるいウェーブのかかったミルクティーアッシュの髪。

ほんとに誰が見ても振り返る美少女。

初めてあった時、視界がクリアになってから驚いた。

世の中にこんな美少女がいるのかと。

初めて手に入れたいと思った。

白豹の総長、月の妹だとしてもそれは変わらなかった。