「あっ!!」


ビクッ



「なんやねん……」「なんだよ…」



「私ったら!!
ここに来る途中ですね!なんだか火薬臭い
荷車の列が気になりまして
後をつけたんです!」


「「……」」




よく、そんな大事な事忘れてたな



「あれ?……気になりませんか?」


「続けろ」



「それでね、その荷車たちがたどり着いたのが……馬具、雑具を扱う『桝屋』です
怪しいでしょ!?
私、お手柄じゃないですか???」



誉めてくれと言わんばかりに、ニコニコ



「よくやった」



「ふふっ 照れます!」



誉められたら、それはそれで照れるんかい


ホンマ、可愛らしいなぁ~



「そうそう!! その桝屋近くにある
旅籠とか、見張りに最適です!
そして、そこ!!女中を募集してます!
八重さん!!出番ですねえ!!」



めっちゃ、調べてるやん

んで、楽しそうやん




「あっ!!」



ビクッ




「お稽古の日でした!!帰らなきゃ!!」





……帰ってもた