左の頬に触れた、彼の手のひらはひんやりと冷たかった。 ゆっくりと、右の頬にも口付けられた。 「ずっと…触れたかった。お前に。」 耳元で囁く、その声に。 あたしは震えて、瞳を閉じる。 あたし…どうしちゃったんだろ? あたし…もう、どうなってもいい…。