「よ」

「うん」


いつも通りのあいさつで


ベンチのひじ掛けに肘をつく。


この格好が一番楽で

当然あいつも同じ格好。


二人の間には

あと一人座れるか座れないかくらいの

微妙で絶妙な距離感。