イラっとした。 イラっとしたと同時にゾクっとした。 でも認めたくなかった俺は踵を返して再び歩き出した。 関係ない。 そう思ったら簡単に気持ちが冷静になれたんだ。 俺はまだこのとき,少女の瞳の中にある想いなど,気になりもしなかったし考えもしなかったんだ。 今思うとそんな自分に腹がたつ。