海から戻った後、愛恩と一緒に笑実ちゃんの家に来た。白旗を振ったり雑談してたりココア飲んだりいろいろしていた。

「ココアおいしいね」

愛恩がココアを一口飲んでから言った。

「うん、紅茶もおいしかったよね」

「お母さん昔カフェで働いてたらしい……」

なるほど……だからか……。紅茶もココアも体が暖かくなって落ち着く。
ゆっくりココアを飲んでいると、玄関に誰かが来た。その人はこっちに向かってくる。ドアが開いた。

「先輩!どうしてここに!?」

「あっいやっその……白旗について聞きたいことがあって……」

男の人は、笑実ちゃんに先輩と呼ばれている。白衣を来ていて背が高い、何故か片目を前髪で隠している人だ。

「あっこの人は勝山 静(かつやま しずか)先輩」

「こんにちは」

勝山さんは軍医で、クイックシルバーの治療法を探していたらしい。笑実ちゃんは治癒魔法が得意で、士官学校も無事卒業できたけど卒業直後に病気が悪化してしまったという。