「マスター、扶桑は無事軍から去ったようです」

「ご苦労だった。まさか、敷島たちまで……これからは解明の本に任せよう」

実は解明の本が元帥やその他上層部の人間が、扶桑を邪魔者扱いしていたの知り協力して扶桑を辞めさせたのだった。上層部の人間は扶桑が周りから信頼を得ているのを見て焦っていたらしい。

「優秀な人間は大分減りました。敷島たち4人組も三笠だけになりましたし……これで軍を潰すのも楽だと思います」

「海は大丈夫そうだな。後は陸だ。白旗を何とかしないとな」

「入矢って奴……あいつが白旗さえ見つけなければ……まさかピジョンのトラップを破るなんて……」

陸はピジョン、海は解明の本の指示で他の空操禁書が動くことになる。空操禁書ではない、男の見た目をしているということでピジョンの指示に従うのを快く思わない空操禁書や、怪しいと思っている空操禁書もいた。予知の本と仲が良かった空操禁書は、ピジョンを特に嫌っている。