「帰って来たよ!」

目がいい三笠が部屋の窓から朝日を見つけ、指差した。

「ああ、朝日は大丈夫だろうか?」

先に帰って来た敷島たちは、朝日を待っていた。外に出て、朝日を見つけるとすぐに駆け寄った。

「朝日、怪我は無いか?初瀬が沈んでつらいだろう、今日はもう早く休め」

「千歳が……空操禁書に……」

初瀬が沈んだだけでなく、千歳も……実誉は、絶対にあのことは話さないようにしようと思った。初瀬、千歳、そして自分が一度にいなくなったら朝日はきっと……

「連れて帰れなかった……朝日は低速だから……空操禁書に狙われやすくて……行くのは危険って……」

そこまで言って、朝日は倒れた。倒れた朝日を二人で部屋に運んだ。