「えー折角僕が情報集めたのにぃ失敗しちゃったのぉ?」

「もうやめろ。次は成功させる」

恨めしそうに見る仲根を置いて鋼打はラリマーに報告しに行く。桃心が空操禁書の力を反射したことを知らせなければならない。
自分の力が通用しなかったのは悔しかったが、もっと強くなるしかない。鋼打は自分の手であの空操禁書を討ちたいと思った。

「ラリマー、いるか?」

「あら鋼打さん」

ラリマーの隣に桃心がいた。もしかしたら、もう言っているかもしれない。

「今回の作戦の話、白原から聞いたのか?」

「ええ、大きく成長したと思うわ」

そう言われると桃心は嬉しそうにした。

「そうか、ならいい」

鋼打は怪我をした仲間の所へ行くことにした。