「白原、鋼打隊長に呼ばれてるぞー」

昼ご飯を食べている途中だったのに呼ばれてしまった。仕方が無いので食べるのを中断した。

「竜火、白原が来たよ」

「分かった」

私は何かしたのかな?失礼なことはしていないかな?自分の行動を振り返ってみる。特におかしいところは無いはず……

「白原、次の任務についての話だ」

鋼打隊長が机の引き出しから書類を取り出し、机の上に置いた。

「泣島 笑実(なきしま えみ)のところへ行き、病気を治してほしい」



「泣島 笑実……紫邦さんと同じ病気……違うのは、生まれた時からかかっていたこと……」

愛恩が書類を見てメモをとっている。今回は、愛恩と鼠優子も行くらしい。

「笑うと寿命が縮む、記憶が増えすぎても駄目……私だったら絶望しそう」

ラストが出現し始めて何年か経ったころに突然増えた奇病、クイックシルバー。症状は違うけど、共通点がある。それは、毒を持つラストの攻撃を受ける、又は多くのラストを討伐することによってかかるということだった。

「まあ、桃心なら成功できるだろうな」

「そうなったら新聞で大きく書くよ!」

今回も、私の力が役に立つといいな……