それぞれの隊に戻り、ラストによって破壊された街で戦った。
ラストが目の前に現れても、旗を振ろうとする前に皆が倒してしまう。私の役割ってなんだろう。
何もできていない内に撤退の指示が出て、今いる場所から皆のいる所に向かう。その途中、怪我をした人を発見した。

「大丈夫ですか!?誰か来てください、ここに……」

この人は……出発前に話しかけられた……紫邦さんだ。

「やめて、この怪我じゃもう戦えないわ。戻ったって迷惑かけるだけ……だからここに置いてかれてるのよ」

「置いて行かれるって……何でそんなこと……それに、その腕の傷だって治れば戦えそうに見えるよ」

「病気にやられたの。怪我は治っても病気は治らないわ。だから、撤退するときの囮になったの」

紫邦さんは、諦めた顔で言った。ラストたちがどんどん集まってくる。

「早く行きなさいよ。あなたは生きなければいけない、特別な人なんでしょ」

紫邦さんが白旗を見て言う。でも……

「あなただって生きなければいけない人だよ。だって、生きてほしいって思っている人がいるでしょ」

白旗を持ち、集中する。そして、ラストを斬る様に振る!

旗から、真っすぐな白い光が放たれた。白い光はラストを消し去る。そして、光の粒が紫邦さんの腕に降り注ぐ。

「大体いなくなった……行こう!」

紫邦さんが立ちあがった。そして、2人で走って皆のもとに戻る。