結果発表が終わった後、成績優秀者の発表がされた。なんと、その中に墨礼がいた。


「墨礼!おめでと~!」

「ありがとう鼠優子」

「お祝いに肉の脂身あげる」

卒業記念に食堂のご飯が豪華になって皆テンションが上がっている。

「それは食べたくないだけだろう?」

墨礼はさっきも愛恩にブロッコリーをお皿に載せられていた。そして、もったいないからとブロッコリーも肉の脂身も食べた。

「卒業おめでとうございます」

墨礼の後ろから、朧さんがひょっこりと出てきた。朧さんは成績優秀者として表彰された1人だ。

「うわっ仄矢か!急に出てくるから驚いた」

「結構前からいました。桃心さんと墨礼さんは確か卒業後隊長になりますよね?」

成績優秀者の人の中には、卒業後新しく作られた隊で隊長をする人もいる。けど、私の成績は普通だったはず……

「私が……?」

「主に空操禁書の事件を担当する隊の隊長……墨礼さんは斬撃部隊の副隊長……」

私が知っていなかったのに、朧さんは知っていた……

「私は教官になるらしいです。もうすこしラストを討伐したかったのですが……」

「そうか、教官になったら作戦にも参加しなくなるからな……」

「墨礼さんと一緒に戦えないのも残念です……なので、これあげます」

朧さんは墨礼に何かを渡した。包み紙をとるとそれはチーズだった。

「どういうことだ!?意味が分からない!」

そう言いながらも、墨礼はチーズを食べた。