目が覚めると、誰かが顔を覗き込んでいた。

「起きた?」

「えっあなたは……木札さん?」

他にも知っている人がいた。共通点は、空操禁書に殺されたということ……

「ぎゃぁああ!」

「こっ怖がらないで!危害は加えないから!」

死んだはずの人が目の前にいたら誰でも驚く。

「私たちは助けに来たんだよ」

「もう一度、戦うチャンスをもらえたの。戦いが終わったらあの世に行くんだけどね……」

諜報部隊の元隊長、アルフレード・レドルさんと小林 優呼さん、安倍 恋花さんもいた。

「水晶……?」

枕元に水晶があることに気がついた。

「ここから出てきたんだよ。優愛という人に導かれて……」

木札さんがそう教えてくれた。

「さあ、行こう!長く続いた戦いを終わらせるよ!」

安倍さんがそう言って、私のふとんをもぎ取った。