早速聞いてこようと、外にある公衆電話に向かう。そのとき地面が轟音とともに大きく揺れ、私はバランスを崩し倒れ込んだ。

「痛い……」

手のひらを見ると血が出ていた。先に絆創膏を貼りに行った方がいいかもしれない。
立ちあがって建物の方を見ると、後ろの方で黒い煙が出ていた。

「まさか空操禁書!?」

見つかってはいけないと思った私は白旗を服に隠し、とりあえず植木に隠れた。
空を見ると、空操禁書らしき少女が飛んでいた。私に気付かず飛んでいく。

何分かして、もう大丈夫と思い外に出た時、再び轟音とともに爆弾が近くで爆発した。吹き飛ばされたけど奇跡的に大きな怪我は無かった。
上には空操禁書がさっきより低い所で飛んでいる。この時を狙っていたんだ!

私は白旗を持って力を籠める。自分を守る盾をイメージすると、頭上に光のバリアが張られる。空操禁書の攻撃は次々と跳ね返される。けど、何回かバリアを通過した。
その後、空操禁書の攻撃がピタリと止まった。すぐに建物の中に入ると愛恩が心配してくれた。

「大丈夫、さっき空操禁書が攻撃してきたけど……」

「うん、大きな怪我は無いよ。でも、
白旗のバリアを通過し始めたのが心配」

「通過!?」

白旗でさえも勝てなくなったら、こっちは何も出来ず敗北するしかない。