「銅を貸してほしい?いいよ!」

通りすがった海の子から無事、銅を借りることに成功した。黄色の髪と目の、少し身長が低い女の子だ。

「ありがとう!」

「どういたしまして。私は黄衣羅木 菜の花(きいらぎ なのはな)。訓練見てるから終わったら返してね!」

菜の花はそう言って走り去って行った。訓練を見ている?先輩でもないし、海の子なのにそんなことが出来るのだろうか……そう思ったけど遅刻しそうなので詳しいことは後で考えよう。