「雨宮、ちょっと来い」



授業の終わりのチャイムとともに立ち上がった途端、



大きな声で俺は呼び止められた。



声の主は・・・やっぱり・・・



・・・そう・・・青山だ。



「・・・はい?」



かったるい音楽の授業が終わったと思ったら、こいつかよ??って感じ。



気だるそうに振り向く俺。



「いいから、来いって」



「俺は先生に用なんかねぇんだけど?」



俺はそう言い終わると、俺は音楽室を出ようとした。



「ちょっと・・・・待てよ!まぁ、そう言うなって。昨日は悪かったな・・・大人気ないことしたよ。だから・・・なんていうか・・・雨宮に謝りたくてな・・・」



頭をかきながら俺を見る青山。



怒るのかと思ったら、謝るとか調子狂うし。



こいつ・・・・・歳はいくつなんだ?



結構若くは見えるけど。



ラフな感じのダークグレーのパーカーに黒のカラージーンズをはいている青山。



俺は全然知らなかったけど意外と女に人気があるんだとさ。



「別に・・・殴ったのは俺だし・・・」