未来と一緒にいると笑顔になれるのは事実かもしれない。



二人でいるとなんだか落ち着く・・・・・そんな時間を未来はくれるんだ。



だから未来にもっと笑顔でいてほしいし、俺といて安心してほしいって思うから・・・・・。



女からのメールも随分減っていた。



誘われることも少なくなった。



『龍斗らしくないよ。あの子に飽きるのも時間の問題でしょ??そしたらいつでもあたしんとこ来てね。待ってるから』



『あんな子と一緒にいる雨宮君なんて見たくない』



・・・・・なんてまだ言われたりするけど。



そんなこと言われても俺の気持ちは動かないから。



それくらい未来は大きなものになっていた。



でも・・・・・そんな中で一人だけ・・・・・



俺にとって・・・・・気がかりな存在がいた。



「龍斗・・・最近全然誘ってくれないよね・・・?」



偶然すれ違った廊下で意味ありげな笑みを浮かべ、俺の肩に触れてくる女。



それは・・・・・



「・・・優・・・・・」



綺麗な顔立ちで色気があって、それでいて余計なことは一切俺に求めてくることのない女。



この女だけは気になってしかたないままでいた。